「自分」という概念

投稿者: | 6月 21, 2022

「自分という概念」、それは、過去の記憶に基づいてつくられています。

今日は、そこに迫っていく内容です。

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庭に、昆虫がいます。

虫には、過去の記憶からくる「自分という概念」がなさそうです。

一方、犬は、どうだろう。パブロフのわんちゃんってあるけど。

犬は、状況や物事、仕事を覚えます。

そうね、犬は自分の過去に起こったことを記憶しますね。その記憶力をつかって、前向きな気持ちで行動させたり、落ち着いた気持ちで行動を抑制させたり、を覚えさせたりすることが出来る。

犬は、記憶する。だから、自分が、ある。

自分があるから、他者を認識します。過去の記憶に基づいて、好きだ、嫌いだ、という感情ももちます。嫉妬したり、喜んだりもするんです。

小さいころから何をみせたか、何をどう感じさせたか、という過去の記憶によって、行動に違いがでます。また、それを、認識させ直せば、また違った行動が取れるようになる。

人間と同じように。

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人間には、過去を記憶する機能がある、だから、自分という概念をもっているんですね。

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今日は、そこがポイントです。

みなさん、生徒さんは、「自分」らしい仕事がしたい、という気持ちを強くもっています。そして、それは過去の記憶に基づいた「自分」という強い概念のもとに、かたちづくられています。

過去の記憶とは、いわゆる、学生時代までにみてきた環境、育った環境ということになります。「育った環境が大事」というのは、よく耳にすると思いますから、お分かりになるでしょう。

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実は、この、自分という概念、これこそが、あなたの人生の願望を完璧に妨害する、ということがあるので、書いておきます。

ひとは、自分という概念があることで、他者を認識します。

わたし、あなた。

わたしの名前、あなたの名前。

わたしのモノ、あなたのモノ。

〇〇のできるわたし、〇〇のできないわたし。

□□のできないあなた、□□のできるあなた。

そして、この自分の概念は、そのうちに、自分の「看板」となります。

〇〇大学の私。

〇〇を目指す私。

▽△の彼氏がいる私。

□□□のある私、□□のないあなた。

この看板をだいたいのかたは、すごく多くもっています。

それで自分を認識するからであり、もっと数多く、もっと格好いい、もっともっとと増やしていくことでほかのひとと自分を分けることができ、安心できるからです。

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「自分という概念」は、「堅いエゴ」となるでしょう。(笑)


「わたしは、自分らしくやりたい」という考えが高まります、周囲の人もそれを応援します。自分らしくのびのびとやってみろと。

「これじゃぁ自分らしい仕事が出来ない」

「自分らしく生きられない」となってしまいがち。

それが実現できないというのが、不満の種になり、

「自分がいる場所はここじゃないんじゃない」などと、

会社や周囲の人、家族や配偶者など、自分を取り巻く人々のせいにするしかなくなってしまうんです。そして、一生悩むことになりかねない。

看板集めしか知らなければ、結局のびのびとは、生きられないのです。結局は、看板集めの人生になってしまうということです。実際、そういう生き方も肯定されます。それが、よいとして生きるということは、何も否定されるものではありません。

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実際、人間である以上、エゴがどんどん強くなるのは、致し方のないことです。ただ、やっておくべきことはある。

就職して社会に出るまえに。

学生時代までに蓄積してきた過去の記憶、をどう処理しておくかにポイントがあります。

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自分が邪魔なの?じゃぁ、記憶をなくしちゃえば、問題ないじゃん、ってことになるけど。それでは、名前も忘れてしまいます。(笑) では、どうするか?

実は、過去の記憶を掃除するといいんです、例えば、大きな勘違いをしているところを直したり、適切に捉えなおしをする…など、まぁ、心の掃除ですね。

過去の記憶をみて、勘違いしているところを直したり、捉えなおしをすれば、それまでよりも、分かることがグンと増えます、以前の自分が小さく感じるでしょう。だから、ものすごく楽になります(笑) それまでの自分よりも、ずっと楽に自分を生きられるというか、人とももっと楽に付き合うことができるようになります。

いわば、対人パフォーマンスが上がるということです。

そうすれば、あなたの可能性は拡大します。

でも、しないまま、それを大事に持っていれば、あなたの可能性が半分、ここでなくなってしまうとも言えます。だから、とても大事なことですね。

そして、わたしたちは、これを専門とし、使命としています。

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ただ、過去の記憶の勘違いを直し、捉えなおしをすることは、同時に、それまでの全ての価値観や、見える景色も変わることです。だから、多少の勇気は必要かもしれません。また、親と観念的に決別することにも、繋がっていきます。

つまり、これが、豊かでしなやかな大人になる、ということです。これをしなかったら、人生、なにも始まりません。たとえ、CAになったとしてもね。

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ACLでは、生命をかける職務に飛び込む勇気のある方々には、広く門戸を開放してきました。

しかし、おどろいたことに、「受験テクニックだけを買おう」という方がとても多かった。生まれ育った環境の大切さを痛感しました。最初、そういう気持ちで来たことは仕方ないかもしれない、しかし、指導を受けても、そこを変えないことを選択する方が、本当に多かったんです。

みなさん、前もっての話を聞く段階では、それをよく理解できるし、賛同もするんです。ぜひ、そうしたいと。そうして、合格するまでに必要な対話をうけ、合格されます。

合格した途端、元の幼い思考、幼い考え方、いまだ小さな枠に帰っていくかたがとても多い。すると、入社時には、試験時とは別人に戻っているかもしれません。

まして、それまでの記憶を客観的に捉えなおし、定着させたり親というものと観念的に決別したりするとなると、合格したんだから、もう、そんな勇気はない、という方がとても多かった。

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結局は、若い方々の中にある、「受験テクニックだけを買えばイイんだ」という痩せたスピリットを軌道修正せず、またそこに収まっていかれる。「これまでと同じほうが、生き慣れているから」という心理です。

そんな痩せたスピリットしか、育つ土壌がなかったのでしょうか。面接よりも、ここで勇気を出すべきところなんじゃないでしょうか?人生のためなのだから。

本当の自分のなかから生まれてくるエネルギーで生きなかったら、結局は甘え、安易につくだけ、結局はどこか誤魔化して生きることになってしまいます。

それを軌道修正するだけで、みんなの可能性はものすごく、広がり、その後の会社との向き合い方、人との向き合い方が変わります。周囲のすべてのひとと、もっと豊かに、有意義に付き合えるようになるんです。結婚だって、質が、変わる。

私たちは、それを知っています。

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一方、少数ではありますが、私たちの指導を受け、これを知り、受け入れ、幼く貧しい自分を乗り越える努力をした方々もいらっしゃいます。

対話を受け、全ての感情と向きあい、それまでの自分を乗り越えそのうえで合格内定を掴み取った方々がいます。

彼らの創り出す信頼度は分厚く、ご家族のお喜びの熱さも、そのかたの成長のスピードと同様、すさまじいほどに、突き抜けています。

そういった方々は、〇〇が手に入るから努力するという、安易なことですませない方々でした。

こういうかたがたは、みな一様に「自分を変えたかったので(笑)」という言葉を伝えてくれました。

航空会社に就職後も、折に触れて、対話を受け、自分を取り戻し、いつも客観的に状況を俯瞰する努力をされています。そして、自分の取るべき行動を考え、行動し、結果をみて、また俯瞰し、考え、行動し…を重ねていく。

そこには、もう新しい自分がいます。自然と、ご家族も、変わります。☺

そういった方々は、幼く貧しい自分を乗り越え、進化し、豊かでしなやかな考え方を身に着けます。会社でも頭角を表して昇進したりしていくまでには、あまり、時間はかかりません。

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こういう経営者の考え方、というのがあります。痩せた考えの対極にあるものです。

経営者は、日々、最良の判断を求められ、厳しい判断を下します。

彼らは、自分の身を切り取るような、厳しさを知っています。恐れることなく、過去の自分を壊し、トカゲのように、再生と成長を繰り返し、日々進化することができる経営者スピリット。そのスピリットには、甘えやごまかし、という概念は一切ありません。観念的な親との決別も冷静に行い、親に対しても、家族に対しても、だれに対しても、単なる依存はせず、豊かな愛情で接し、その関係をとても大事にすることができるひとです。経営者スピリットというと、とても冷たい印象を持つことと思いますが、まったくそうではありません。 

豊かでしなやかな大人の考え方は、この経営者の考え方に匹敵します。

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以前、私の説明不足で、あるお母さまに「家族のことなんて、子供に分かるわけないじゃないのぉっ!」と、叫ばせてしまったことがあります。

若いかたの可能性を考えれば、当然、それは必要な概念であることに変わりはありません。

お子さんは、親御さんのレベルをはるかに超えて、成長できる、大事なひとりの人間なのですから。

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実行できる経営者スピリットで生きるひと、群畜として生きるひと

私たちは、今の日本ならば、後者でも幸せといえるのではないか、という考えに落ち着こうかと思っています。そして、コースをわけて、サービスを提供させていただくことにしております。

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「自分」という概念。

それが、育った場所、周囲の環境を客観的に見直し、勘違いを修正すること、捉えなおす努力をすることは、恥ずかしいことでもなんでもありません。そして、喜ばしい未来のためなのです。これは、人間である以上、だれもが、常に、乗り越えるべき、大事なステップなのです。

幼虫が、蝶に変身するように。

今日は、この辺で、失礼します。ありがとうございます。