内定者インタビュー:舘股 千枝さま - 全日空GS 内定
福島空港で働く舘股千枝さま(26歳)に、ACL(エアラインキャリアラボラトリ)に通われた感想について詳しく伺いました。
担当したお客様から「ただいま」と声をかけられるときにやりがいを感じるそうです」
プロフィール
1987年、宮城県仙台市生まれ。宮城学院女子大学卒業後、株式会社ANAエアサービス福島に就職。
大学時代はカナダにも留学し英語漬けのキャンパスライフを満喫すると同時に、ベガルタ仙台のチアリーダーとしても活躍。
ACLには大学3年の3月から週1回通学。就職活動は25社エントリーし、19社目で内定が出たそうです。ACLに通い出して、3社目での内定でした。
「念願のグランドスタッフとして毎日充実した生活を送っております」
舘股様、エアライン業界に就職されて4年経ちました。お仕事はいかがですか?
おかげさまで念願のグランドスタッフとして毎日充実した生活を送っております。
福島空港に勤務して4年、就職した当初は分からないことがたくさんございましたが、先輩方や、ACLの本堂先生のご指導もあり、お客様とのふれあうことの楽しさを感じながら、大好きな空港で働かせていただいております。
「長いお付き合いができ『ACLで良かったな』と感じております」
現在は、ACLとはどのような関わりがございますか?
エアライン業界の大先輩として、同時に良き理解者としてお付き合いをしております。仕事でつまずいたときは真っ先に本堂先生に相談に乗っていただき、仕事とプライベートの気持ちの切り替え方や、仕事への取り組み方をご指導していただいているところです。つい先日も教室に伺わせていただいたばかりで、色んな業務上の悩みについて相談に乗っていただきました。
私は、ストイックになりすぎてしまう部分があるので、その点を理解して下さっている本堂先生と話すと気持ちの整理ができます。
舘股様にとって、本堂先生はどのような存在ですか?
「第二の母」です。
本堂先生は、私にとってエアライン業界の原点です。先生の教えがあるからこそ、今の私がおります。就職活動から今に至るまで、長いお付き合いができ「ACLで良かったな」と感じております。
「16社失敗した時点で『これは自分一人では無理…』と痛感」
ACLに通おうと思ったのはどのようなご理由からでしょうか?
なかなか就職活動が進まなかったからです。大学3年の2月から就職活動をはじめ、学校主催の就活セミナーを受けてエントリーシートを提出しておりました。ところが、エントリーシートを出してもその先の面接に進むことができず、やっと通った会社でも面接のときに緊張してしまい、自分の思いをお伝えすることができなかったんです。どんなに「この会社に入りたい!」と願っても、その気持ちは届かずに悔しい思いばかりを繰り返していました。
16社失敗した時点で「これは自分一人では無理…」と痛感したときに、ふと浮かんできたのが本堂先生でした。
ACL・本堂とみさんとは、お知り合いだったのでしょうか?
はい。宮城学院女子大学で行われていた「エアライン講座」の講師をしていらしたのが本堂とみ先生でした。将来、客室乗務員やグランドスタッフになりたい学生が受講する専門的な講座です。私のときは20名ほど受講していたと思います。
その講座は航空業界の基礎知識にはじまり、グループディスカッションや模擬面接など、実践的な内容を行っていました。私は、講師の本堂先生の指導力に信頼がおけたこと、エアライン業界でのキャリアが長いとが決め手となり、すっかり頼れる存在となっておりました。
スクールに入学するにあたっては、母と一緒にご挨拶に伺わせていただきました。当時、ACLはスクールという形では運営しておりませんでしたので、個人的なお願いにも関わらず、本堂先生は「就職できるまで責任を持って指導します」と快く引き受けて下さったんです。
「私を引き上げて、成長させてくれるスクールを求めていました」
エアラインスクールに通うにあたり、他校と比較はしましたか?
はい。自分の人生に関わる大切なことなので、もちろん他の学校も見学に行きました。その学校は、面接では「こう変えなさい」と上からのアドバイスがあったり、エントリーシートでは「この内容はおかしいから変えておいた」と、本人以外が書いた回答を押しつけられてしまったりと、型にはまった指導をされていらっしゃるのが正直な感想でした。実際に通っていた友人からは後ろ向きなアドバイスがあり、「私には合わない」と考え、断念しました。
私は、スクールカラーを押し付ける一方的な指導ではなく、私を引き上げて、成長させてくれるスクールを求めていましたので、大学の授業でお世話になった本堂先生にもっと教えていただきたいと感じておりました。
その点、ACLはいかがでしたか?
ご安心下さい。本堂先生は、答えを押し付けるような指導はいたしません。「こういう言い方の方が合っているんじゃないかしら」「こっちの方が良いかもしれませんよ」と、いくつかの選択肢を示して下さり、そこから自分で考えて判断していきました。
それに、母もこのように言ったんです。「あなたには本堂先生の指導が向いているわね」って。大学生の私にとっては、一番近くで応援してくれている母親が納得できる学校に通うというのも、本当に大事なことだと考えておりました。
ACLではどのようなことを学びましたか?
私の場合は、既に就活が始まっている状態で駆け込んだので、教えていただくことは二つに絞られました。一つは、エントリーシートの書き方、もう一つは面接でのアピール方法です。どちらも親身になり、きめ細やかな指導をして下さってとても感謝しております。
「エントリーシートのペンの太さまで気にかけてくださって、私はもう目からウロコでした」
エントリーシートの指導ついて詳しく教えて下さい。
まず、エントリーシートについては、締め切りが迫っていたために夜な夜なファックスと電話で添削指導をしていただきました。その結果、あんなに落ちてばかりの書類が、どんどん通りだしたんです。おかげで、どの企業にも胸を張って提出できるようになり、さらには「このペンは少し読みにくいかもしれないわね」と、ペンの太さまで気にかけてくださって、私はもう目からウロコでした。
本堂です。補足させてください。まず舘股さんへの添削の一例を挙げますね。
舘股さんは、持ち前の①行動力と②継続力と粘り強さをエントリーシートで表現しようとしておりました。
【添削前】
①行動力の表現:プロサッカーチームのチアリーダーをしていました
②継続力の表現:3歳からスキーをやっています。今は資格を取ってインストラクターをしています
【添削後】
①行動力の表現:プロサッカーチームのチアリーダーをしていました
②継続力の表現:チアのチームには大学入学してから在籍し4年間続けました。プロのチアリーダーとして社会人の方たちと同じステージに立ち、そこでは初心者は私だけでしたが諦めない心を学びました
これはほんの一例ですが、読んでみてどのように感じますか?
私は、舘股様にチアでの活動に絞って表現することをお勧めいたしました。その理由は、チアは舘股様の継続性や仲間との協調性、プロチームに属していたということで社会経験がある点まで表現できるからです。さらには、チアを空港というチームに置き換えた場合、舘股さんが働く姿まで想像しやすいだろうという点もポイントになりました。
「面接官は敵ではありません。『これから一緒に働く先輩』と思えるようになりました」
面接の指導はいかがでしたか?
私はすぐに緊張してしまうので「自信をもって話す」ということが取り急ぎの課題でした。そのために、教室の壁に向かって大きな声で発声練習をするんです。はじめは恥ずかしいと思いましたが、大きな声を出すことは自信が持てますし、今の業務にまで役立っていることだと思います。
次に自信を持って話せるよう、チアの話題に絞って、どんな話題を振られても答えられるようにエピソードを準備しました。
本堂先生は「舘股さんには色んなポケットがあるでしょう?だから大丈夫よ」と、私に自信を持たせてくれる言葉をかけてくれたのが嬉しかったです。それに「親しみやすさがいいわよね」とか「諦めないところが良いね」って、いつも褒めてくださいました。私は、何社も落ち続けて自分の良いところってどこだろうと悩んでいたところでしたので、先生の言葉から自信が持てて、一本の軸ができたように感じました。
自信を持てるようになると、不思議なことに面接が楽しくなります。よく、「面接官は敵」という言葉を聞きますが、ACLに通ってからは「これから一緒に働く先輩」と思えるようになったことも大きな成長だと思います。
本堂です。これまでの卒業生を見ていると、大学生が話したいことと、面接官が聞きたいことにはズレが生じていると感じております。私たちACLの役割は、双方の中間地点に立ち、聞き手のニーズを察して、面接時間のわずか2~3分の間で表現できるように効果的なコミュニケーションを計れるように指導することです。
学生に秘められたポテンシャルはとても高いものです。ただ、面接試験の考え方とアピールポイントにブレがある場合があるので、私は“優しい鬼教官”となってアドバイスさせていただいております。
面接の練習はどのような雰囲気ですか?
面接練習のときの本堂先生は、普段の朗らかな雰囲気とはちょっと違い、ピリっとした雰囲気を出して、本番さながらに鋭く質問してくださいます。中には圧迫面接の企業もありますから、雰囲気に飲み込まれることなく、自分を表現できるようにしておくことは大切です。
この、少し厳しい面接練習が無ければ今の職場では働けなかったことでしょう。
「CAの最終選考もございましたが、家族で話し合い、現職場にお返事しました」
いくつも就職テストを受けた中で、最終的にANAエアサービス福島に決めたご理由は?
もともとグランドスタッフを希望していたことと、ローカルな空港ならではの良さとして、飛行機の近くで毎日仕事ができ、運航管理などの仕事に関わることができる点が決め手でした。内定をいただいたときにキャビンアテンダントの最終選考に進んでいる会社もございましたが、家族で話し合い、現職場にお返事を出して就職活動を終えました。
全部で25社にエントリーをし、16社落ちた時点でACLに通学、19社目に内定が出ました。ACLに通い始めて3社目での合格でした。
本堂です。彼女の場合は、グランドスタッフ(GS)志望でしたが、わたしと就活しはじめて2社目でJALエクスプレスCAに応募しました。
その客室乗務員の最終選考へ呼ばれた段階で、現職場ANA福島空港の内定が出ました。
その時点で、彼女にはご両親と話し合ってもらっています。その結果「CAよりも現職場のほうがより良い」と判断して、現職場に決めました。
スクールに通おうか悩んでいる方に向けて、卒業生よりアドバイス
先輩として、エアラインスクールに通おうか悩んでいる方に向けてアドバイスをお願いします。
就職活動は先の見えない不安な期間でしたが、自分の発想を広げ、自分を表現し、そして行動することで先を切り拓くことができます。当時は必死でしたが、今思うと可能性を広げることができた良い経験です。これから挑戦する学生のみなさんには、後悔しないようにがんばっていただきたいです。
仙台には色んな学校がございますから、見学してみると良いかと思います。ACLは本堂先生が直々にご指導されておりますので、一度お会いすれば、お父さまもお母さまも、安心して大切なお子さんを預けられるのではないでしょうか。まずは行動してみてください。
最後にACLに向けてメッセージをお願いします。
本当に、本堂とみ先生、賢功先生のお二人があっての今の私です。卒業して4年経った今でも気軽にお邪魔させていただき、感謝しております。就職してからも順調にお仕事ができているのは、お二人のおかげとしか言いようがございません。
今後とも“第二の母”として私の支えになってください。宜しくお願いします。
舘股様、お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
※ 取材制作:ソフトプランニング