自分に向いている仕事って、結局ナニ?⑥
2016年5月13日
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2016年5月13日
航空会社に入社することを、小さな頃から夢見て育ち、夢を叶える。しかし、身体の不具合や人間関係などで悩みながら、仕事を続ける、または辞めるひとが今多い。
この連載は、これこそ自分がやりたい仕事だ、これが私に向いている、そう思って就職をしたある人の話です。
自分に向いている仕事って、結局なんなのか?どうしておけばよかったのか?これからを生きる人に読んでいただきたい、元GS/CAの失敗談。今日は、その6でございます。(^O^)/
「…わたしって優しくないなぁ?そういえば、あの時も…」賢功の話を聞きながら、イラつきながらも、過去の自分の本当の気持ちが、走馬灯のように蘇ってきました。
あ、あの時はこうするべきだった。
あの時、素直に出来なかったのは、これが原因?
私にもこんな気持ちあったんだ!
へぇ、こんなところに。。
いろいろな自分を思い出し、自分がそうなっていた(そうなっている)そのワケ知っていくうちに、表面的なお体裁や、実際の言動とは別のところに、自分の本当の気持ちが宿っているのが分かるようになりました。
自分がどんなに浅くしか感じずに、仕事や人付き合いをしてきたかが分かりました。
最初の頃は、余りよく感じ取れなくても、話を聞けば聞くほど、何度かに分けて考えたりできるようになっていきます。
少しずつ、いままで無視してきた気持ちや、棚上げしてきた事柄を、納得出来たり、解決出来たりしていくようになりました。
「あ、そういうことだったのか!」(^。^)
自分の気持ちに溜まったホコリがはらわれて、綺麗な気持ちに戻っていくようでした。段々楽になっていきました。
早くわかっていれば、もっと違っていただろうなぁ、あの時…あの人…。
ニッコニコの先生の病院へは引き続き通っていました。痛みが時々は襲ってきていました。
が、体質改善の漢方と食事を気をつけて行くと、少しずつ、痛みの大きさや時間が減り、週に一度の通院が、3週間に一度になり、1ヶ月に一度のみのペースへと、落ち着いていきました。
私:「先生、まだ少し、痛みがあって…」
先生:「そう?でも鎮痛剤は要らないよ、じゃぁ、これ飲みながら、もう少し頑張ろう(^O^)」
お医者はわたしから鎮痛剤を引き離していってくれました。
賢功との対話もどんどん進んでいきました。
人間の仕組みを学び、自分のありのままの姿を知る作業。
まともに見られなかった事も見て、受け入れられるようになり、何故そうなっているかを納得出来るようになっていきました。
もっと深いところに大人の対応方法がありました。もっと楽に人に会う事ができるようになっていきました。
長年影を落としていた「わだかまり」に光が当たっていきました。
お体裁で、感じよくまとめ、結局ストレスを溜めるしかなかった自分がとても子供に思えました。
賢功との対話は、ありのままを知ることであり、全てのことに光をあてることでした。
わたしの場合は、年をとっていたし、社会の垢にまみれて、凝り固まっていたから、少々時間がかかりました。(笑)
とはいえ、兄はただ話をしているだけ。私は聞いているだけ。
とても単純なこの作業。兄は、すべての事柄の核心をついて導いてくれました。
人間にはこういうことがある、俺もそうだ。
お前のここんとこ、もういっぺん考えてみろっていう感じで。
自分の内面に自分で光を当てるんです。
そう、「どっか、後ろめたいような気持ち」って、いうかな。
ちょっと、見たくないようなね、そこんところに自然に柔らかい光が当たっていく感じです。
最初は心の中の、散らかった部屋を誰かに見られるような感じがしました。
でも、気がつくと、光を当てれば、心というその部屋はきれいに整頓されていきました。
気づけば、自然と、どんどん心の掃除が進んでいきました。
すると、素の自分の素の素、自分の本質を見られるようになっていきました。
兄妹だったので、生活の中で置き去りになっていた問題にも、向き合うことになったことも、大きな成長を加速させたと思います。
いちいち文句や感情が先に出る私でしたが、兄はその問題をどう解決するか、説明して、冷静に、一緒に実践します。
人間力は「会社の業務をテキパキこなすチカラ」「言うべき事も言わないで、ニコニコする事」だ思っていた私は、かなりの勘違いをしていたと気付きました。
本当の人間力を、兄は知っていました。彼は何でも、具体的に考え、現実をよく捉えて、みんなに理があるように行動する人でした。そんな兄は、人として、私よりもずっと優しく、穏やかな性格でした。
「ナゼ兄のほうが優しいの?」
「兄は海外にも行かず、英語も喋れないのに、こんなに視野が広いの?」
「なんで、こんなにシンプルに実践出来るんだろう?え、すごい楽しいんですけど!」
毎晩、そんな気持ちが繰り返し宿りました。
兄妹ではあったんですけど、こんなに色々と教わったのは初めてでした。
兄は、これまで、見てきたこと、やってきたこと、そこから感じ取り、習得してきた事が私とは全く違っていたのです。
対話が進むうちに、自分の中にあった綺麗な気持ちが、表面に出てきやすいようになっていきました。
問題に向き合うことを避けて、オタオタしていただけの自分にも光が当たりました。文句を言って、父親のせい、私が悪いんじゃないっていう幼稚な考え方から、一変。
問題は、自分も一緒に向き合って解決する勇気を発揮することで、動かせたり、解決させたりできることにも気づきました。
みんながニコニコしている平和が一番と、思っていました。
お体裁でゴマカシて、「仕方ないよね」なんて良い人ぶって。
ニコニコしている八方美人が大人だと思っていたわたし。
赤ちゃんだった自分に気付き、本当に成長しなくては、若い人たちを育成する事はできないなと気付けたのです。
久しぶりに、病院へ行きました。ニッコニコ、ピッカピカのお医者さんに会うなり、爆笑しながら話をするようになっていました。
先生:「この間、○○○料理屋さんに行ったんだよ…(笑)」
私:「え?!何処にあるんですか?そのお店…メモメモ」爆笑健康トーク@診察室(^◇^)
もう、暗い私はいなくなりました。お医者はわたしの脈を診て、こう言いました。
「お!すっかり体質改善なってるね!」
健康トーク的診察を終えて、お会計を待って、ふと見ると。有名女性雑誌に「先生はここに出ています」のメモ。見ると、さっき、爆笑健康トークをしていた、あの先生が出ているではないですか(((o(*゚▽゚*)o)))
え!あのピッカピカでニッコニコなおじいちゃん先生が、こんなところに載っている!
気取らない、あたたかい先生。どっちかといえば古くて地味な医院。見た目には、分かりません。こんな有名なお医者さんだったんだ。
やはりなんでも見た目で決めつけていたんです、それまでの私は。
単に「へぇ〜、あの先生がねぇ」今までの自分だったら、それで終わってました。でも、この時はグサっと心に何かが突き刺さりました。自分の狭く堅い先入観に、グサッと気づかされたのです。
やはり、私は赤ちゃんだった。
こんな風に、賢功との対話は、生活の至る所に気付きを与えてくれるものなんです。
〜 ⑦を、お楽しみに 〜